2026年6月、SBTi(Science Based Targets initiative)は、ネットゼロ基準 Version 2.0 を公表しました。

今回の改定は、単なる脱炭素目標の見直しにとどまるものではありません。SBTi自身がこれを「AmbitionからImplementationへ(野心から実装へ)」と位置付けているように、企業に求められているのは、目標を掲げることだけでなく、その実現に向けて経営をどのように変革していくかという視点です。

SBTi Version 2.0が求める「脱炭素経営」の本質とは

気候変動対応は、もはや環境部門だけの課題ではありません。どの事業に投資するのか。どの技術を育てるのか。どの市場で競争優位を築き、価値を創出していくのか。
SBTi Version 2.0は、ネットゼロを環境目標としてではなく、企業価値創出と経営戦略の文脈で再構築することを、企業に求めています。
このたび、Value Frontier代表の梅原由美子が、noteにてSBTi Version 2.0の意義を全3回で解説しました。制度改定の細かな論点を追うのではなく、経営者や取締役が押さえるべき本質に焦点を当てています。

【代表 note 解説連載】経営視点で読み解く SBTi Version 2.0

第1回「SBTiネットゼロ基準2.0が示すもの「目標設定の時代」から「経営執行の時代」へ」

第1回では、SBTi Version 2.0が公表された背景と、その本質的な意味を解説しています。
これまでの「目標設定中心」の脱炭素経営から、「移行計画を伴う実行重視」の経営へ。なぜ今、SBTiが企業に対して経営変革を求めているのか。その問題意識と方向性を考察しています。

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第2回「SBTiネットゼロ基準2.0で日本企業が注目したいことScope3・データ品質・移行計画の3つの論点」

第2回では、SBTi Version 2.0において、企業経営者が特に注目すべきポイントを3つの視点から整理しています。
Scope3は「算定」から「削減」へ
データは「開示」から「説明責任」へ
ネットゼロは「環境目標」から「経営戦略」へ
制度変更の解説にとどまらず、企業経営の観点から何が重要になるのかを読み解いています。

▶ 第2回記事はこちら

第3回「SBTiネットゼロ基準2.0はなぜガバナンス改革とつながるのか-GX・資本市場・企業価値向上を一つのテーマとして捉える」

第3回では、近年のコーポレートガバナンス改革や資本コスト経営の流れと、SBTi Version 2.0との関係性を考察しています。
気候変動対応は、もはや単なる環境対策ではなく、将来の競争力と企業価値を左右する経営課題です。
ネットゼロへの対応が企業価値向上につながるのか、それとも単なるコスト負担で終わるのか。
その分岐点となるのは、脱炭素への個別対応力だけではなく、経営とガバナンスの質である――その視点から解説しています。

▶ 第3回記事はこちら

Value Frontierが考えるGX・SX経営

Value Frontierでは、気候変動対応を単なる環境対策や開示対応としてではなく、企業価値創出につながる経営課題として捉えています。
重要なのは、規制対応のために取り組むことではなく、GX・SXを通じて、いかに競争力を高め、中長期の企業価値向上につなげていくかという視点です。
SBTi Version 2.0は、その問いを改めて企業に投げかけています。

Value Frontierでは、環境経営コンサルティング20年の知見と、上場企業における社外取締役としての経験を活かし、代表・梅原による、GX・SX経営の推進に向けた経営層向けアドバイザリーを提供しています。
たとえば、以下のようなテーマでご支援しています。
GX・SX経営に関する経営者向け講演会
サステナビリティ委員会・経営会議への助言
投資家との対話を見据えた企業価値ストーリーの構築
GX・SXをコストではなく競争力につなげたいとお考えの企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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