メキシコでのネイチャーポジティブ市場の開拓
弊社代表取締役社長の石森が戦略を練り、率いる国際協力機構(JICA)とメキシコ州政府によるプロジェクト「シェルナースを用いた持続可能な漁業」では、カリフォルニア湾に面した南バハ・カリフォルニア州の州都ラパスの沿岸域に、現地の貝殻を再利用した人工漁礁シェルナースを沈設し、現地で立ち上げられたラパス里海協議会のもとで、海洋生態系の回復に向けた取り組みを行っていた。
その総仕上げとして、去る2024年11月28日、南バハ・カリフォルニア州政府の大会議場にて、Seminario Satoumi(里海セミナー)が開催された。

当日は、南バハ・カリフォルニア州知事を始め、多くの連邦・地方政府高官や、漁業関係者が来場し、日本古来の概念であり実践でもある「里海」について学んでいた。


またシェルナースは親魚を集め、守る効果だけでなく、産卵を促し、稚魚を育む効果もあることが映像とともに説明され、ネイチャーポジティブの実現が証明されたことで、大きな注目を浴びていた。


JICAからの支援を受けた本事業はこれで完了となったが、他州の関係団体からも見積の依頼がきており、Value Frontier株式会社はシェルナースのメーカー海洋建設株式会社とともに、ネイチャーポジティブ市場の開拓を進めていく。