メキシコでのネイチャーポジティブ市場の開拓 事業創出支援のご報告
Value Frontierでは環境・社会的な価値が高い製品・技術の市場開拓を目指して、補助金等を活用しながらの調査、実証事業などを幅広くご支援しております。
補助金等を活用することで新規事業の金銭的負担を軽減し、採択による信頼を現地政府・団体との交渉に活用して、新市場への進出を優位に進めることが可能となります。
今回は、国際協力機構(JICA)によるメキシコでの海のネイチャーポジティブに関するプロジェクトのご支援とその後のビジネス展開についてご報告します。
人工漁礁技術を活用したメキシコでの海のネイチャーポジティブ市場の開拓
JICAとメキシコ州政府によるプロジェクト「シェルナースを用いた持続可能な漁業」では、メキシコのカリフォルニア湾に面した南バハ・カリフォルニア州の州都ラパスの沿岸域に、現地で生産・消費される貝殻を再利用した人工漁礁「シェルナース」を沈設し、現地で立ち上げられたラパス里海協議会のもとで、海洋生態系の回復に向けた取り組みを行ってきております。現地政府からの貝殻の処理に関する要請を受けて、弊社代表取締役社長の石森が戦略を練り、廃棄される貝殻の人工漁礁への利活用と海の生態系回復及び漁業への裨益の両立を図る本事業を率いてきました。



公的支援からの独立とビジネス展開
2024年12月をもってJICAからの支援事業は完了となりましたが、シェルナースを製造する海洋建設株式会社は支援完了後も公的支援から独立して自力でネイチャーポジティブ市場の拡大に邁進しております。さらには、現地での自立した管理を成立させるために現地関係者で構成された里海に関する協議会が自走し始めております。
本事業の継続資金に関しては、2025年3月に開催されたラパス里海協議会にて、南バハ・カリフォルニア州政府が昨年度と同様に約1,500万円の予算を確保したと報告しております。
また、海洋建設株式会社とメキシコで最大の漁業協同組合(メキシコ全土に約3万人の組合員が所属)がシェルナースをメキシコ全土に広めるための協力協定を締結したことで、他州への展開の土台もできつつある状況です。
そうした動きも踏まえてメキシコ連邦政府の天然資源環境省(SEMARNAT)及び国際機関の米州開発銀行(IDB)も大きな関心を寄せており、より大規模な事業費の確保に動いております。さらには、メキシコシティにて富裕層を集めたガラディナーが開催され、本事業が寄付先として紹介されたことで、複数の慈善家からの寄付により1,500万円以上の資金も確保しており、まさに官民連携でメキシコの海のネイチャーポジティブを推進しております。




企業価値と環境課題の両立へ向けて
Value Frontier株式会社では、カーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブな経済社会の実現に資する技術・製品の展開をご支援しております。
調査や実証にかかる費用への補助金の活用など、企業価値の向上と現地の社会課題解決を目指したプロジェクトの具体化、市場の拡大に関するご相談など、お気軽にお問い合わせください。