Value Frontierでは環境・社会価値が高い製品やサービスの海外市場開拓を目指したFS調査、実証事業などを幅広くご支援しております。また、できる限り公的な補助金等を活用することで製品やサービスを有する企業様の新規事業にかかる金銭的負担を軽減するとともに、公的な機関から採択を受けたことによる信頼に基づいて現地政府や公的機関を巻き込んで、新市場への進出を優位に進めております。
今回は、経済産業省「令和5年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査)」を活用したベトナムでの農業ITシステムの展開に関するプロジェクトをご紹介します。

事業名:ベトナム社会主義共和国/農業DX・GX実証事業

事業の背景 ベトナム農業の課題

実証事業に先立ち、弊社ではベトナムの農業は市場規模が大きく、成長産業であるものの下記のような課題があることを把握しておりました。

  •  ほとんどの農協が手書きや簡単なエクセルで帳簿を付けている程度であったため、管理会計ができず、財務諸表も整っていなかった。そのため金融機関からの融資を受けることができず、運転資金確保や規模拡大が難しい状況であった
  •  ほとんどの農協が肥料や農薬の散布量について適正な知識を持ち合わせていなかった。そのため、過剰散布による高コスト体質であっただけでなく、低品質でもあった
  • こうしたこともあって、農業従事者の収入が低いままであった

そうした中で、ベトナム政府は2030年までに温室効果ガス(GHG)を削減させる目標を掲げており、公約実現の一環として「メコンデルタ地域100万haにおける緑の成長に資する持続可能な高品質・低炭素米生産プロジェクト」を実施しています。そのためベトナムで日本の農協向け会計・栽培履歴管理ソフトのオフショア開発を行っていたソリマチ株式会社と弊社は、農業分野の成長とGHGの削減を両立するには農業のDX化、GX化が有効であると考え、ベトナム政府に働きかけることで、ベトナム政府と連携するかたちで本実証事業を行うこととなりました。

実証事業の概要 ベトナムへのクラウドソフトの展開

本実証事業では、日本国内で確立していた農業会計クラウドソフト及び生産履歴管理クラウドソフトのベトナム・メコンデルタ地域農協向け適応を行ったほか、現地農協と連携した会計・栽培管理担当者への研修、日本企業との連携した衛星分析を活用したカーボンクレジットの創出へ向けた検討等を実施しました。

実証事業の成果と今後の展望

本実証事業を活用してベトナム・メコンデルタ地域への展開を進めた両クラウドソフトは、着実にユーザーを獲得し、それぞれ売上を計上するに至っております。加えて、現地人材の育成までをも含めた活動はベトナム政府に高く評価され、本事業では取り扱っていなかった購買管理クラウドソフトの展開を含む、更なる農協のDX化を目指した連携を行う基本合意書を、ソリマチ株式会社とベトナム政府とで新たに締結するに至りました。その結果、ソリマチ株式会社は本実証事業後もベトナム政府とベトナム農業のDX・GX化へ向けて一層の展開を図ることとなりました。

企業価値向上と環境・社会課題解決の両立を目指した海外市場開拓のご支援につきましては、Value Frontier株式会社までお気軽にお問合せいただけますと幸いです。

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